【概要編】ざっくり(そして使える)シャンパン講座①

食コトカ

ボンジュールと書いて、こんにちは!パリ在住コトカチャレンジクラブのヒロミシュリンヌです。

シャンパンはお好きですか?ゴールドやピンク色のスパークリングワイン。見た目でも、価格でも、地位でも、ブランド力でもワイン界でナンバーワンに君臨している泡泡のワイン。そのわくわくする存在は世界中で愛されています。

フランスのシャンパンメーカーで日本と中国市場営業を3年していた私が、第一回の今回、まずはざっくりシャンパンとはなんぞやをお伝えしていきます。

あなたがシャンパングラスを前にわくわくするようになったら嬉しいです。

そもそもシャンパンとスパークリングワインの違いって?

フランス・北東部シャンパーニュ地方で生産されたブドウを使って、現地で造られる、白やピンクのスパークリングワインのことをシャンパンと言います。

原産地や品質の保証であるAOCはシャンパーニュただひとつ。他のフランスワインの産地のように、村名AOCではないので、最初はテロワールまで覚える必要もなし。シャンパーニュとだけ覚えていれば大丈夫です。

そんな寛容なのシャンパンですが、シャンパーニュ地方でつくられていることはマストです。泡だっているワインを、なんでもかんでもシャンパンと言ってしまうのはいけませんね。

シャンパンは敗者復活劇と努力のたまもの

フランス最北のブドウ生産地でとれる元は酸味のつよいブドウでつくった、決して評価の高い人気ワインではなかったシャンパーニュ地方のワイン。それがイギリスに輸出される船の中で発酵がすすみ、泡が発生し、飲んでみたら、あら、おいしいじゃん!って見出された幸運のワインです。

偶然の産物の発泡ワインですが、その後は、生産者組合の気づき、方向転換、品質向上の努力、ブランディング開発で、現在の華やかなイメージをできあがりました。決して、最初から世界を魅了する絶世の美女だったわけではないんです。そう思うと、私はシャンパンのド根性ぶりが愛おしくなり、より親しみを感じます。

真の敗者復活ワインですよ。そんなド根性な一面もあるシャンパンから学ぶところが多くない?っと思うわけです。

日本とシャンパンの相性

大変よろしゅうございます。

日本は縁起をかつぐのも大好きでお祝いごとを大事にしています。そして季節ごとの贈答の習慣もあります。旅行に出かけたり、人に会う時はお土産を用意しますしね。そして日本ではアルコールは古くからお清めでも使われていますね。

3月の桜の季節に桃色つながりで、「お花見🌸にロゼシャンパンを!」なんて提案は日本ならではと思っております。

そんな日本とシャンパンの相性は抜群です。

すぐに飲めて、贈答にも最適

シャンパンはよいカーブで長期熟成もできますが、基本、お店で販売しているものは飲み頃です。いつでも飲みたいときに飲んでください。

なので、贈り物にも最適です。お呼ばれした時の手土産にも、なにかのお礼の品にも粋な贈り物です。ただ、お酒を嗜まない方には、あまり喜ばれないかなとおもいますので、配慮が必要ですね。

日本では実際はどこでよく飲まれているの?

シャンパンは華やかなイメージがあります。そんなわけで、夜の帳がおりた街でシャンパン飲まれています。高級クラブとかキャバクラなど、ナイトマーケット市場はなんだかんだとシャンパンの1番の消費地帯です。

一説によれば、大阪の北新地は日本で、いや、そんなちっぽけなものではなく、世界で一番シャンパンが飲まれているという噂話がまことしなやかに私の耳をくすぐりましたが、真相はいかに?!

シャンパンは飲めば飲むほど好きになるんです

最後になりますが、私の話を少々。

シャンパンメゾンで営業をしている時、仕事よ、勉強だし!っと称し、ありとあらゆる泡を飲みました。1本云十万円する高級シャンパンから、泡つながりだしと、炭酸水のペリエからコーラにいたるまで泡三昧。そして飲んだシャンパンは数百銘柄におよびます。

そんななか、気づきました。シャンパンというのは、飲めば飲むほど、その味の奥行きの深さと繊細な泡と、なにより場を一瞬のうちに華やかにしてくれるその魅力あるミラクルなワインということに。

たとえば、ブドウはシャルドネ種、製法はシャンパン方式のシャンパ―ニュ地方以外でつくられたスパークリングワインがあります。原料も、製法も同じなら、なにも味がかわる理由ってないなという場合でも、シャンパンと他のスパークリングワインでは、な~にかが大きく違うんです。造り手がちがう?テロワールやクリマがちがう?

うぅ~ん、なんかそういう細かいことじゃなくて、もっともっと大きな得体のしれないなにかがシャンパンにはあって、それ以外にはないような、そんな印象で、シャンパンってやっぱりすごくおいしいんです。

そんな説明のつかないのはなんか居心地わるいじゃんっとばかりに、いろいろ飲んで、知ろうとしても、でも飲むとやっぱりシャンパンはただただおいしいんですよね。

まーさーにーのシャンパンマジックだと思っています。

そして、この謎を追求したくて、またポンっとボトルを開けちゃうような気がします。

あぅぅ、飲む言い訳かなぁ。。

なにはともあれ冷蔵庫に1本冷えていれば安心

老若男女、古今東西を問わず「いつ」「なんどき」「なにが」あるかわかりません。そんなときのために、冷蔵庫にシャンパンの1本は常に冷やしておくことをおすすめします。

辛いことがあったら、

くっそぉ~、冷蔵庫のシャンパン飲んて、気分変えちゃう!

もありだし、嬉しいことがあったら

いえぇ~い、シャンパンでお祝いよぉ~!

もありかと。

シャンパンが冷蔵庫にあると思うだけで、いつでも心の平穏が保てるように思います。

シャンパーニュ委員会がつくった日本語のよい読み物がありますので、こちらの一読をお勧めします。とても分かりやすく、シャンパンをAtoZで説明してくださっています。

さて、次は【用語編】ざっくり(でも使える)シャンパン講座へどうぞ。

 

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