ボンジュールと書いて、こんにちは!パリ在住コトカチャレンジクラブのヒロミシュリンヌです。
春ですね、ヨーロッパはレモンも季節ですよ。
手を抜けるところは、徹底的に手を抜きつつも、おさえどころははずしたくない、そんなテキトー料理好きのヒロミシュリンヌが、旬のレモンを使った保存調味料シトロンコンフィの作り方をご紹介します。
柑橘系の酸味と塩の調味料、いろいろモノにあいますし、作り方も簡単。おいしそうなレモンを見かけたら、ぜひ手に取って作ってみてください。
そもそもシトロンコンフィってなに?
フランス在住のミラノナポリ人の友達は、毎年3月車でイタリアに行き、50ℓもの自家製レモンチェロを作って、持って帰ってくるそうです。レモン、檸檬、れもんな春のヨーロッパです。
そして、この時期つくっておくと便利な保存調味料にシトロンコンフィCitron confitがあります。日本語だと塩レモンともレモン塩とも言うんですね。
このシトロンコンフィ。最初に食べたのはモロッコ料理のタジンでした。鶏肉のタジンに塩漬けされたレモンがごろっと入り、爽やかなコクを出していました。なんだろ、このしょっぱ酸っぱい感じ?って初めて食べた時から虜です。肉類では特に鶏肉のもも肉によく合うと言われています。
日本でもモロッコ直輸入品やフランス産が購入できるようです。
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私もずっとアラブ系食材店で買っていたんだけれど、数年前から自家製に切り替えました。だって、材料は2つだけ。作り方もいたって簡単、レモン切って塩に漬けるだけなんです。
塩レモンの材料
材料はたった2つ、
― ビオレモン
― 塩
以上。
フランスではビオ食材は安くなってきているとはいえ、モノによってはまだまだ値がはります。私は取り入れられるものはなるべくビオで、でも無理はしない方針です。
でも皮までまるごとしっかり頂きたいもの、ビオじゃなかったら使用農薬量すごそうな食材は肌感覚での判断ですが、ビオショップを買うようにしています。
レモンは私にとってそんな果物のひとつです。
パリのビオショップのレモンはイタリア産が多く、私が買った下のレモンもイタリア産でした。
塩レモンの作り方
私のレシピはビオレモンを数個とレモンの重さの15%の粗塩。
ネットで塩の分量は10~20%でいろいろなレシピが出てきます。
うちのピーさんは高血圧なので、塩分は控えないといけないのですが、塩レモンの塩の分量をけちると、カビたりするので、ここでの塩はしっかり入れて、調理時に調整することにし、15%でつくってみました。
レモンはざっくりざく切り。私は中心の白いふわふわした部分と種は外して、身と皮のみにします↓
それからレモンと15%のグレーの粗塩を熱湯煮沸した瓶に入れて、1週間以上寝かせます。瓶詰め直後はこんな感じ↓
数時間もすると、レモン汁が出てきて、スペースができたので、瓶ひとつにまとめてみました↓完成です。
私はいい感じ熟成してきたら、ハンドミキサーでペースト状にしてしまい、わさびや柚子胡椒のようにつかったりもします。
ミキサーでペースト状にしました
2週間くらい置いて、いい感じに熟成してきたところで、使いやすくするために、ハンドミキサーでジャジャ―っとペースト状にしました。
こんな感じにミキサーに放り込み、
ジャジャ―の時間は、1分くらい。できた!っと思っても、最後にごろっと1,2個固形が残っていたりしますので、振ったり、混ぜたりしながら、すべてをペースト状にしてくださいね。
蓋を開けてみるとこんな感じ。
スプーンの上のもったりしたおいしそうな塩レモンちゃん。
瓶に入れて、冷蔵庫で保管。
どうやって食べるの?保存は?
焼肉やステーキに直接つけても、お刺身につけても、サラダのドレッシングを作ってもいい。ホント便利な万能調味料。
お塩の代わりに、ちょこっとつけるだけでも、爽やかなレモンがいい味出してくれるんです。
そして、冷蔵庫の中で1年以上もちますよ。今、わが家の冷蔵庫にあるシトロンコンフィは去年つくったものと今年つくったものがあり、去年のものは熟成感があり、今年のものは、フレッシュな味わいです。
簡単便利なこの塩レモン。旬のレモンを使って、ぜひぜひ作ってみて、いろいろなお料理に合わせてお気に入りの食べ方をみつけてみてくださいね。